Romantic Agony 価格: 353円 レビュー評価:3.0 レビュー数:1 本書は19世紀ロマン派文学の研究書ですが、男(書く側)と女(書かれる側)という区別を比較的前面に押し出している異色作でもあります。具体的には、著者Prazはロマン派文学において理想化された女性とは要するにFemme Fataleであるとした上で、その伝統を初期のロマン派文学から今日の(と言っても本書のオリジナル版が出た1951年当時の)文学に至る一つのラインとして追っています。結論部分は弱いですが(例えば、PrazはこのFemme Fataleという文学的創造物の被害者について「The lover is usually a young, and maintains a passive att |
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